2987297 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

turbo717's Activity 

turbo717's Activity 

Keswick,Poem

the Lake District _2

旅の絵をもとに随想しています。
本日(2/15)は湖水地方_ケズウィック(Keswick)です。

湖水地方はイングランドでは下記のように紹介されています。
The beauty of the Lake District,England's large National Park.,tempts visitors whatever the weather or time of year.
Lofty peaks(急峻な山・・といっても標高900m近辺です。) and fells(高原) form an impressive skyline above lakes and tarns.
Walk or climb amidst the breathtaking scenery which inspired the poets Wordsworth(ワーズワース) and Coleridge(コールリッジ),among others.
Try watersports on Windermere or Coniston Water,or simply wander round the picturesque villages and market town.

上の絵はウィンダミア湖(Lake Windermere)の波止場から北方を望んだものです。北端のロウ・ウッド・ウォータースポーツ(Low Wood Watersports & Activity Center)まで直線17kmあります。ここでは高い山はありません。

「ピータラビットのお話」のビアトリス・ポータ(Beatrix Potter)が半生を送った村
ニア・ソーリー村  (Near Sawrey) は、上の絵の左側(西側)の中腹(Lakesideから北に12km)岸から西へ5kmにあります。
ヒル・トップ(Hill Top)は、ポータが39歳(1905年)のときに印税で購入した農場と家です。そこでは生活していた当時の家具や調度が並べられています。



下の絵はダーウェント湖(Derwent Water)高台から湖(Derwent Water)及び北側のヴァッセンスウエイト湖(Bassenthwaite Lake)を望んだ風景です。対岸の町がケズウィック(Keswick)です。


ビアトリス・ポータ(Beatrix Potter)(1866~1943) 
ロンドンの裕福な家庭で少女時代を送り、16歳(1882年)のとき、初めて湖水地方を訪れ、豊かな自然に魅せられました。いつかはここに暮らしたいと願うようになりました。

彼女がアニー・カーターという女性の家庭教師をしていましたが、この女性が結婚し、ムーア夫人となった後もムーア家の子供たちに絵手紙を送り続けました。1893年9月4に病気で寝ているムーア夫人の長男ノエルに絵手紙を送り、そこに書かれた絵とお話が「ピーターラビット」の原型です。

ケズウィック(Keswick)の牧師ローンズリーとの出会ったことがきっかけで「ピーターラビットのお話」が生まれました。ポターは1901年「ピーターラビットのおはなし」を私家版として出版しました。

私家版の評判が良かったので第二版を作るとき、フレデリック・ウォーン社に出版を伺いました。色つきの挿絵を描いてくれるならとの条件で1902年に出版されました。その後現在までポターの作品は世界中の子どもたちに愛され続けているのです。

イングランドでは6000万冊のピータラビットの絵本が読まれています。2002年には出版100周年を向かえ全世界の子供たちに愛されています。

ノエルが絵手紙を保存しておいてくれたおかげです。

後半生、47歳(1913年)で弁護士ウィリア、ウ・ヒースリーと結婚し湖水地方のソーリー村で農場の仕事に打ち込みました。
1918年には絵本の創作をやめ、完全に農作業に従事しています。印税で買った土地では大農場主として活躍しました。羊のハードウイック種を改良し、良質の羊毛生産に成功しています。
そのときの家がヒル・トップ(Hill Top)です。
自然環境保護団体ナショナル・トラストに、印税やキャラクターグッズの売上によって購入した土地を寄贈するなどの多大なる貢献をし、湖水地方の自然保護に情熱を注ぎました。

1943年亡くなると、地元の人は「偉大なの農婦が亡くなった」と称えた。遺言は全ての土地をナショナルトラストに託すということでした。これには次のような条件が付いていました。
『ただし姿や形はそのままとすること』このようにして土地の人たちの生活を開発から守りました。



ケズウィック(Keswick)
湖畔に開けた美しい町です湖水地方北部の中心の町です。石造りの町並み、山と湖の散策に向いています。大変静かな場所です。


Poem

Gummer's How
旅の絵をもとに随想しています。
本日(2/15)は湖水地方_総集編です。

イングランド北西部のカンブリア州中央部にある景観のうつくしい地方.大小の500の氷河湖や小川,滝,ヒースのしげる湿原や牧草地,岩の多い山々などがつくりだす風景は,イギリスでもほかに類をみないほど変化にとんでいます。

鉄道駅はウィンダミア駅。ランカスターから北へ47km。ウィンダミア駅が終点。
かつて不毛の地と呼ばれた湖水地方 その名が知れ渡るようになった背景には、一人の詩人の存在がありました ウィリアム・ワーズワース ここは彼が、晩年を過ごした場所です。
人生の苦難に襲われる度、ワーズワースを慰め、勇気づけた湖水地方の自然 その感動を彼は詩に託し、 その詩を通じて人々もこの地方の自然を見直すことになりました。

湖水地方(Lake District)の広さは、南北が約50km,東西は約40km イギリスで最大の国立公園です。山の標高は900mから300mくらいの山々。900m台のピークは9カ所。西部のスコーフェル・パイク山(Scafell  Pike:978m)が最高の標高。他スコーヘル(Scafell   964m)、ヘルベリン山(Helvellyn   950m)、第3クラーグ(Ill Crag   935m)、スキドウ(Skiddaw   931m) などです。

ここから湖に数字を付けています。下の一覧を参照ください。

湖の代表的なものに(15)ウィンダミア湖(Lake Windermere),(3)ダーウェント湖(Derwent Water),(14)コニストン湖(Coniston Water), (5)ウルス湖(Ullswater),(1)ヴァッセンスウエイト湖(Bassenthwaite Lake)があります。


1906年には(5)ウルス湖(Ullswater)湖畔の304haが国立公園に指定され,その後、51年に地域が拡大されて2243k平米が国立公園となりました。

上の絵はウィンダミア湖(Lake Windermere)のLakesideから北西方向を望んだものです。

下の絵はウィンダミア湖(Lake Windermere)対岸のGummer's Howヒルからのウィンダミア湖(Lake Windermere)を望んだものです。このピークは321mでハイキングで登れます。




湖水一覧(湖の南端の経度が北のものから順に南下)

(1) ヴァッセンスウエイト湖(Bassenthwaite Lake)
(2) ロース湖(Loweswater)
(3) ダーウェント湖(Derwent Water)
(4) クランモック湖(Crummock Water)
(5) ウルス湖(Ullswater)
(6) バサー湖(Buthermere)
(7) エナデイール湖(Ennerdale Water)
(8) サルメア湖(Thitlmere)
(9) ハーヴェス湖(Haweswater)
(10) グラスミア湖(Lake Grasmere)
(11) ワース湖(Wast Water)
(12) エルター湖(Elterwater)
(13) エス湖(Esthwater)
(14) コニストン湖(Coniston Water)
(15) ウィンダミア湖(Lake Windermere)

ロマン派詩人ウィリアム・ワーズワース(William Wordsworth 1770~1850) --
湖水地方の西北部にあるコッカーマス(Cockermouth)【(1)ヴァッセンスウエイト湖(Bassenthwaite Lake)から西5kmの地点】で生まれました。9歳~17歳までホークスヘッドの寄宿生グラマースクールで過ごしますが、校長のウィリアム・テイラー牧師の詩作の指導を受けながら大自然で過ごしました。
ケンブリッジのセント・ジョン・カレッジにすすみ、後フランスに渡ります。フランス革命に遭遇して1799年に湖水地方に戻り、グラスミア【(10)(Lake Grasmere)】のダウ・コテージで妹のドロシーと住み始めました。1813年にライダル・マウント【ライダル・ウォーターという小さな湖のほとり。対岸の山々が美しく庭は”風景式庭園”を形成しています。【(10)(Lake Grasmere)】の近傍】という家に住み、1850年80歳で生涯を終えました。
「風景式庭園」はイギリス独自の庭「イングリッシュ・ガーデン」として、広くヨーロッパにも渡り、一世を風靡しました。
 
詩を2編 紹介します。

『It is a beauteous evening"』(1802)

 I t is a beauteous(美しい) evening, calm and free(ゆったりとした),
 The holy time is quiet as a nun
 Breathless with adoration(敬愛); the broad sun
 Is sinking down in its tranquility
 The gentleness of heaven broods(深く考える) o'er the sea:
 Listen! The mighty being(神) is awake,
 And doth with his eternal motion make
 A sound like thunder - everlastingly.
 Dear child, dear girl, that walkest with me here
 If thou appear untouched by solemn thought,
 Thy nature is not therefore less divine(神聖な):
 Thou liest(横たわる) in Abraham's bosom(胸)all the year;
 And worshipp'st at the Temple's inner shrine(神殿の中にある聖堂で拝む),
 God being with thee when we know it not.


Rainbow(1808) 『虹』

 My heart leaps up when I behold
 A rainbow in the sky:
 So was it when my life began,
 So is it now I am a man,
 So be it when I shall grow old
 Or let me die!

 The Child is father of the Man:
 And I could wish my days to be
 Bound each to by natural piety.

湖水地方の町の紹介・・
アンブルサイド (Ambleside))
(15)ウィンダミア湖(Lake Windermere)の北の端に位置し、ボウネス村(Bowness)から約8kmの距離にあります。村の中心部は、蒸汽船の桟橋、ウォーターヘッドから約1km)です。(15)ウィンダミア(Windermere)と(14)コニストン(Coniston )、(10)グラスミア(Grasmere)、ケズィック(Keswick)を結ぶバスサービスがあります。

グラスミア(Grasmere)
アンブルサイドから北西へ4マイル(6km.)ウィンダミアとケズィックを結ぶ主要道路から少しはいったところに位置し、そびえる山に囲まれた谷間にある魅力的な村です。近くには、ともにウイリアム・ワーズワースが暮らした家ダブ・コテッジとライダル・マウントがあります。

コッカマス(Cockermouth)
湖水地方の北西端に位置しケズィック(Keswick)とアイリッシュ海(Irish See)に面するワーキントン(Workington)の間にあります。ウィリアム・ワーズワース(William Wordsworth)の生誕の地であり、メイン・ストリートにあるワーズワース・ハウスはナショナル・トラストが管理しています。ほかにもトイ・アンド・モデル博物館やジェニングス・ブルーワリー(ビール醸造所)があります。



ホークスヘッド(Hawkshead)
絵ハガキのように美しく歴史ある村は、コニストン【(14) コニストン湖(Coniston Water)】の東にあり、(15) ウィンダミア湖(Lake Windermere)の西とに挟まれた地域です。コテッジ、パブ、お店などが集まってきれいな裏通りや広場をつくっております。
ワーズワースが 通った学校やビアトリクス・ポターギャラリー (Beatrix Potter Gallery)もあります。近くのニア・ソーリー村(Near Sawrey)には、ビアトリクス・ポターの家ヒルトップ(Hill Top)が あります。


コニストン【(14) コニストン湖(Coniston Water)】
ボウネス(Bowness)から西へ約5マイル(8km.)(14) コニストン湖(Coniston Water)の北の端に位置し、かつて銅の採鉱やスレートの採石でにぎわった所です。1967年、ドナルド・キャンベル氏が、水上スピードの世界記録を破ろうとして事故死しました。華麗な蒸気船“ゴンドラ”が1859年から運行しています(ナショナル・トラストが所有しています。)


© Rakuten Group, Inc.